リウマチ性多発筋痛症の病態、症状、所見、治療について概説
病態
50代から発症し、特に70代女性で多く見られる疾患です。巨細胞性動脈炎に合併することが多いです。
症状
対称性の近位筋優位な筋痛が見られます。朝に筋のこわばりを認めます。
また、本疾患は、側頭動脈炎に合併することが多いため、疑った場合は、視力障害(虚血性視神経炎)の合併に最も注意が必要です。
検査所見
非特異的炎症所見(CRP上昇、赤沈亢進、補体価上昇、フィブリノゲン上昇)が見られますが、その他の所見は正常です。
朝のこわばりや筋痛などの関節リウマチや皮膚筋炎に類似した所見が見られますが、リウマトイド因子や抗核抗体は陰性となることが特徴的です。
治療
巨細胞性動脈炎の合併がない場合、少量でステロイドが著効します。
今日細胞性動脈炎の合併があれば、それの治療に準じます。