医学勉強合間のメモ

ただのメモです。医師です。詳しい情報まで見たい方には向きません。

反応性関節炎(Reiter症候群)の病態、症候、検査所見、治療について概説

病態

この疾患患者の90%がHLA-B27陽性者。

感染を前駆として、結膜炎、非淋菌性(特にクラミジア尿道炎、関節炎の3徴を見る。

 

症候

結膜炎、関節炎、尿道が3徴である。そのほかに、感染による発熱、腱付着部炎(特にアキレス腱に多い)前立腺炎、子宮頸管炎、精巣上体炎などをきたす。

 

検査所見

血液検査

非特異的な炎症反応(CRP上昇、白血球増加など)をみる。

・尿中クラミジア抗原陽性(クラミジアが原因となる場合)

・HLAB27陽性

・リウマトイド因子陰性

 

治療

ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が有効。クラミジアに対しては、テトラサイクリン、マクロライドが有効。