透析効率とは?基準は?
透析効率は、人工透析により尿毒素を取り除く効率のことで、Kt/Vという指標で表すことができます。
Kt/Vは、透析前後での血中尿素窒素レベルの差や透析持続時間、除去された体液の量、透析後の体重から算出できます。
基準として、日本透析医学会は、1.2以上のKt/Vを推奨しています。
1.4から1.6のKt/Vを達成すると、死亡リスクを減らすことができることが既存の研究示されています。Kt/V1〜1.2の時と比較して、Kt/V1.2〜1.4の時で0.818、1.4〜1.6の時で0.731まで死亡リスクが減少することが報告されています[1]。
[1]日本透析医学会統計調査委員会.わが国の慢性透析療法 の現況(2001 年 12 月 31 日現在).東京,日本透析医学 会,2002.