医師国家試験カンタンに解説します!①
今日解いて、画像の読み方がよくわからなかった問題でした。
【113D60】(改変っていうか、ざっくり要所を抜き出します)
55歳男性。慢性の腰背部痛、両肘関節、膝関節痛のため受診。両肘、膝関節、両側臀部、両側アキレス腱付着部に圧痛を認める。
赤血球正常、白血球正常、血小板正常。BUN正常、クレアチニン正常、抗核抗体陰性、リウマトイド因子陰性、抗CCP抗体陰性。
画像
この患者の腰背部痛の特徴は何か?
1発熱を伴う
2下肢に異常感覚がある
3片側性である
4発症時期が特定できる
5安静時に悪化し、運動で改善する
という問題でした。
疑う疾患は、、、
強直性脊椎炎です。
慢性の腰背部痛、アキレス腱付着部の圧痛、抗核抗体陰性、リウマトイド因子陰性、抗CCP抗体陰性
がポイントですね。
簡単にまとめてみた記事があるので、詳細確認したい方は以下をどうぞ。
で、腰背部痛の特徴は、まあ、強直性脊椎炎なので、
安静時に悪化し、運動で改善
だろうということで、回答に至ります。
今回は、強直性脊椎炎の腰部痛の特徴をよく理解する必要のある問題でしたね。
と同時に、画像が読みづらいなと個人的に思いました。以下で解説します。
画像の読み方
強直性脊椎炎といえば、bamboo spineですが、読みづらいなあと思ったのは僕だけでしょうか。
多分読みづらいですよね。
こんな感じでしょうか。
椎間板が肥厚して、bamboo spineを呈しているのがわかると思います。
仙腸関節炎も起こるので、仙腸関節の裂隙が不昧量になっているのがわかりますね。
Year note ATLAS第7版からの引用です。
これはわかりやすいです。が、国試ではわかりにくい画像も出題されるということなんでしょう。
今回は強直性脊椎炎の問題について説明しました。
解けなかった問題や気になった問題をあげていくので是非みていってください。