医学勉強合間のメモ

ただのメモです。医師です。詳しい情報まで見たい方には向きません。

突発性発疹の病態、検査、治療について概説

病態

乳児期後半にヘルペスウイルス6、7型に感染することで、発熱とともに発疹が全身に出現する病気です。

 

身体所見

 38〜39°Cの発熱が起こります。高熱にもかかわらず、機嫌が良いことが特徴のようです。

 解熱後に、全身に発疹が出現します。発疹は発熱が治まった後に出るのが特徴です。体幹から始まり、頭頸部、四肢へと広がります。

 また、口腔内を診ると、口蓋垂の根元両方に粟粒状(小さいつぶつぶ状)の紅色の斑点が見られます。これは、永山斑と呼ばれます。

検査所見

白血球数は正常とほぼ変わらないのが特徴です。相対的にリンパ球数が上昇します。

治療

抗ウイルス薬は存在しないので、対症療法がメインとなります。

 

参考文献

感染症の診断・治療ガイドライン2004

www.igaku-shoin.co.jp