胎便吸引症候群の病態、検査、治療を概説
病態
胎便吸引症候群(MAS)は、胎児が出生前に子宮内で胎便を排泄し、飲み込んで期間に詰まらせてしまう病態のことです。胎内で臍帯によって血液が送られているときは問題ありませんが、出生後、自発的な呼吸を行えず、呼吸不全に陥ります。
過期産(妊娠42週以上)の胎児で起こりやすくなります。
胎便吸引症候群を疑う所見
出生直後から呼吸困難に陥ります。気管が詰まり、自発的呼吸を行えないためです。
また、出生児に緑色に羊水が混濁していることもポイントです。胎便が緑色をしているためです。
検査所見
治療
治療は、早急に気管吸引や気管内洗浄を行います。