医学勉強合間のメモ

ただのメモです。医師です。詳しい情報まで見たい方には向きません。

学習効率を上げる工夫をする中で気付いたまとめの有効性

 学んだことをまとめるって大事だなと最近よく思います。まとめることの有意義さは色々な側面がありますが、今日は最近よく重要だと感じる一側面について書こうと思います。それは、「後々思い出す時の助けになる」という点です。そんなことか、と思うかもしれません。自分で書いていて、今更こんなこと言うのか、という気分にもなりますが、多くの物事を学んでいる際に、それらのことをまとめるって結構厳しいことだと思います。教科書や本を読んで理解したうえで、多くの事柄を覚え、使いこなせるようにならないといけません。そのうえで、まとめる作業が加わると、学習時間は更に増えるので負担もより大きなものになります。だったら、教科書や本を読んで、理解して覚えられたら、まとめなくてもいいじゃないか、と思うかもしれません。一時期は私もそういう風に思って勉強していた時期がありました。実際、短期間で覚えるならそのやり方で良いのかな、と思っています。短時間で効率よく大切なことを理解して覚え、テスト等を受けていい点数を取る、資格試験に合格できるなら、それに越したないように思います。しかし、長い目で考えた場合、まとめた方が良いと思います。なぜなら、後から学んだことを振り返る時間が圧倒的に短縮されるからです。

 医学部では、臨床実習に出る前に多くの科目を学びます。基礎医学では、解剖学、生化学、生理学、発生学...etc、臨床医学では、病理学、法医学、それぞれの診療科、と多くの科目を勉強することになります。そんな中で、ひとつひとつの科目を仮にその時100%覚えたとしても、あとから振り返る際には忘れていることも多く、使い慣れた教科書を読み返すにしても、それなりに時間をかけてしまうことになります。私は医学部部でそろそろ高学年になる学生ですが、しっかりまとめをしなかった科目に関しては、あの時まとめておけば良かったなーと思います。教科書をしっかり読み込んで、その当時はかなり理解していたとしても、あとからあれなんだったっけ、と振り返るときにまた分厚い教科書をひらくことになると、学習効率がかなり落ちることになってしまいます。

 これは、専門以外の事柄を学ぶときもそうです。楽器やスポーツ、絵画、さらには株の取引など、物事を学ぶ多くの場面で大切だと思います。それぞれの分野について学んでいると、毎日なるほど!と思ったことや、大切だと感じるものがあると思います。それらについても、記録を残しておかずに大切だ、と思ったままにしておくのはとてももったいないことだと思います。私は、あるスポーツをしていますが、大切だと思ったことや反省点などを、練習後にすべてノートに書きだすようにしています。また、株も少しやっていますが、大切だと思ったことを記録しておくと、あとから見返したときに、

気付いたことや学んだことは時間がたつと意外と忘れてしまうものだということに気付きます。また、「そういえばあの時こういうことを学んだな」と思い出しやすくなりますし、普段から記録をチェックしておけば、大切なことを常に意識しながら物事に取り組むことができます。

 このように、勉強においてもまとめることが大事なように、その他多くのことを学ぶ際にも、まとめることや記録を取るということは、とても重要です。まとめる、記録を取る手間がもったいないと思うかもしれませんが、長期間、学んだことを記録として蓄積し続けた場合としなかった場合とでは、とてつもなく大きな差が生じるように思います。

 物事の学び方に関しては、自分としてもまだ思考錯誤を繰り返している途中ですが、すこしずつ考えをアウトプットもかねて発信していこうと思います。もし書いている内容に関して、何か感想や、ご自身の考えなどがあればコメント下さるとこちらとしても勉強になるので、是非コメントいただけたらなと思います。読んでくださり、ありがとうございました。