研修前に買う本リストをまとめてみた
初期研修が始まって2年近く経とうとしているので、このタイミングで研修中に役立った本を紹介してみようかなと思います。検索すれば勉強に役立つ本はいくらでも出てきますが、ここでは、
・これだけは絶対に買ってた方が良い!
・これがあると浅いけれども幅広く対応できる
・これがあると対応力が増す
という視点に分けて書いてみようと思います。
これだけは買っておこう
内科レジデントの鉄則
研修医全員が持ってると言っても過言ではない一冊です。病棟業務、当直で出来なくてはならない対応について広く学べます。初期研修の早い段階で目を通しておくと良いと思います。
当直医マニュアル
これは絶対に持ってないといけない一冊だと思います。これに代わる本があればいいですが、初期研修医がこの本なしに当直をするのは無理に近いのでは?と思える程、役にたった一冊です。
例えば、胸痛がきた時にまず何を疑って、どんな問診をして、どの検査をするか、検査を進めながら輸液・薬は何を投与するか、診断がついたらどこに紹介するか、
といった当直中に行うことを網羅的に、かつコンパクトに掲載しています。必要な情報が広く載っていますが、ポケットに入るサイズで持ち運べるので、救急外来のみならず、通常の病棟業務にも持ち運べるのでかなり幅広い場面で役立つ一冊です。
もっと広く対応するのに役立つ本
今日の診断方針
今日の治療方針
内科レジデントの鉄則や当直医マニュアルは、研修医が出来なくてはいけない基礎的な事柄や、当直時の対応に絞ってまとめたものなので、病棟業務で遭遇するテーマについては書かれていないこともあります。
今日の診断指針、今日の治療指針の2冊は、非専門医でも、全ての疾患をこの本片手に診療できることを目的として作られた本なので、これを持っていたら、外来、病棟で診る症例の診断、治療の大筋を大方知ることができるような構成となっています。そのため、めちゃくちゃ分厚いですが、実は、各疾患についての情報はかなりコンパクトです。ガイドラインをもとにして作られているので、情報源もしっかりしているというのも推しのポイントの一つです。
ガイドラインを参考に診療をすることが求められる場面は多くありますが、その際にまずこの本を読んで概要を把握し、その次にガイドラインを読む、という流れで診療に臨むと、ガイドラインをスムーズに読み込むことができ、効率的に診療を行えました。また、ガイドラインを読むのは手間だけど、エビデンスのしっかりした、コンセンサスのある診療方針を知りたい時に読む、という使い方もできます。
それ以上に知りたい時は、参考文献に書かれているガイドラインなどの文書を読むと勉強もスムーズです。
受け持った患者に行われた診療についてこの本で調べることで、目にした診療を理解し、多くの知識を身につけることができました。、
対応力が増す
薬物治療プラクティス(絶対に買え、ではない)
絶対に買おう、という本ではないですが、これは良かったです。病棟業務中に処方出すときに参考にしました。上記までの本と違って、より実践的な処方例が書かれているんですよね。例えば、ロキソニンにはレバミピドを併用する、等、当たり前の知識ですが初期研修の最初だと分からない知識もよくあると思います。
そんな感じで、より実践的な処方例、処方の組み合わせがたくさん載っています。
この本はAmazonでは中古しかありませんでしたね。他のサイトでもあまり販売されてないように見える。。
ちょっと詳しく書いたやつです。
とりあえず上記はオススメです。色々勧められる本はありますが、色々買って、多く使った本を紹介しました。
もうちょいあるので、更新していきます。