片頭痛の病態・症状・治療について分かりやすく解説
片頭痛の病態・症状
女性に多い頭痛です。片方の側頭部(こめかみの部分)にズキズキとした痛みを感じます。個人差がありますが、月1、2回程度の症状が出ることが多い様です。頭痛は、日中に生じることが多く、一回あたり数時間から数日続きます。
以下の様な症状、特徴があります。
・閃輝暗点
頭痛の前に、「半透明の歯車の様なもの」と表現される斑点が見られることがあります。
・側頭部の拍動性頭痛
こめかみの部分に、ズキズキと脈打つような痛みを感じます。
・悪心(吐き気)・嘔吐
・体動による増悪
体を動かすことで頭痛が悪化します。
・光や音、匂いに対する過敏性
光や音、匂いに対して敏感になるとともに、これらによって頭痛が誘発されることもあります。
予防・治療
予防にはCa拮抗薬とβ遮断薬を用います。光や音、匂いによって頭痛が誘発されることもあるので、強い光や音の生じる場所(夏の日中の外出、映画館、カラオケなど)を避けたり、匂いが強い場所ではマスクなどで防護するなどの工夫も有用です。
また、頭痛出現時には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やトリプタンが有用です。