大腸がんを予防、早期発見する方法
大腸癌とは
予防法
大腸癌 総説・原因
大腸癌は、消化管の癌のなかでもっとも頻度が高い癌です。女性と比較して男性で頻度が高く、60~70歳に最も多く発生します。アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの先進国で罹患率が圧倒的に高い疾患です。日本はかつては発生頻度が低かったですが、最近罹患率が上昇し、男性では胃癌、肺癌についで3番目、女性では乳がんに次いで2番目に多い癌となっています。
これには、日本での生活様式の変化、食の欧米化が関係していると言われています。インターネット上でも、大腸癌については多くの情報がありますが、医学的にも、食事は大腸がんに密接に関与しているとされています。具体的には、吸収されない食物繊維の摂取低下、精製炭水化物と死亡の過剰摂取、が挙げられます。
予防法
予防としては、動物性の高脂肪、高たんぱくの過剰摂取を避けること、食物繊維の摂取が挙げられます。
また、家族に大腸ポリープや大腸癌があった人や、潰瘍性大腸癌を患っている人は大腸がんの発症リスクが高いため、40歳以上が対象の大腸がん検診を定期的に受診することが勧められています。大腸癌は粘膜に留まる早期がんの状態であれば、ほとんどが治療可能です。早期発見のためにも是非受診してほしいと思います。
個人的には、医学的にも食生活を改善することで癌の発症リスクを低減できることが分かっているのが、今更ながら驚きでした。数々の情報がありますが、医学的にも、多くの研究で確かめられてきた事実であるのならば、食生活改善への意欲もわくのではないでしょうか。そんな思いを込めて書きました。
出典:ロビンス基礎病理学 第9版
国立がん研究センターがん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/pre_scr/screening/colon.html