甲状腺乳頭癌は甲状腺癌の中では最も頻度の高い癌です。癌細胞が乳頭状に増殖するなが特徴の癌ですが、病理診断をする上では、組織像ではなく、核所見が非常に重要です。
甲状腺乳頭癌 核所見
・すりガラス状
・核の溝(nuclear groove)
・核の重畳
・偽封入体
核所見は以上です。
病理コア画像で見てみましょう。
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引用:病理コア画像
13.内分泌 (8)甲状腺乳頭癌|病理コア画像
すりガラス様の核が広く見られます。矢頭にはコーヒー豆状の核溝を持つ核が見られます。この画像では、矢印に偽封入体が見られますが、偽封入体を探すのは難しい例も多くあるようです。
甲状腺乳頭癌の診断には、組織像よりも、こららの核所見を見ることが重要になります。