医学勉強合間のメモ

ただのメモです。医師です。詳しい情報まで見たい方には向きません。

前頭側頭型認知症の病態、症状について学んだことをちょっとアウトプット

前頭側頭型認知症は、前頭葉と側頭葉が障害されることで起こる認知症です。

 

前頭葉、側頭葉が司る機能が障害されることによる症状が出てきます。

 

前頭葉は、理性や感情をコントロールする部位です。

よって、思考に融通が効かなくなったり、行動が短絡的になったり(毎日同じルートを散歩する、など)します。

 

側頭葉は言語を司る部位なので、語彙の貧困化、言葉数の減少が見られます。

 

面白いと思ったのは、(特に初期は)見当識は保たれる、ということです。

MMSEでは検出しにくいことも多いようです。

認知症だからといって、必ずしも見当識が低下するわけではないんですね。