気管挿管の手法とポイント カンタンに解説①
気管挿管の練習を行ったのでメモ。個人的に後で再度練習や実践で行うときに覚えておきたいポイントを押さえておきます。気管挿管のやり方をざっくり学びたい方、どうぞ。
手順
①スニフィングポジションを取る。
まず初めに徒手で顎先を挙上させることからスタートする。これはスニフィングポジションと呼ばれる。
横たわっている人の口の中を上から見下ろすと、視線と咽頭の軸は90度に交わる。喉頭鏡を使って、顎を持ち上げ、声門を目視しなければならないが、この状態ではどう頑張っても声門を目視することはできない。
こうすることで覗き込んだ時の視線と咽頭の軸の角度を水平に近づけることができる。
②開口させる
クロスフィンガー法が有名。クロスさせた指で口をこじ開ける手法です。
☆Point
人間の顎の構造は上下にあけるのではなく、一旦前方に引き出し(アイーン的な)た後に下へ開口させると開けやすい。
以下のように喉頭鏡を持つ。この状態で持つと、握りこんだ際、ブレードとハンドルの交点を視点として、喉頭鏡が回転するように動き、この力を咽頭を術者側へ挙上させる力に使うことができる。
ブレードを舌に沿って差し込む。
喉頭蓋の根元までブレードの先を進め、ここで握りこむ。すると、舌が挙上され、声帯が見える。
そうすると、視線と喉頭の軸がさらに水平に近づき、声帯まで覗き込むことができる。
☆Point
持ち方が重要。図のように持つことで、握りこむ際にブレードを自然と動かすことができ、咽頭を術者側に挙上しやすくなる。
④挿管チューブを差し込む。
声帯を目視しながら、総監中―部をそこにめがけて入れ込む。
ブレードの湾曲に沿って入れると行いやすい。
挿管チューブの挿入まで解説しました。
続きはまた今度