【血液内科の治療〜赤血球の疾患〜】医師国家試験に出る疾患の治療全てをまとめてみた
医師国家試験に出る赤血球の疾患についてまとめました。今回は治療のみをピックアップしています。
各疾患だけを、テキストやビデオ講座で勉強しているとわかった気になるのですが、問題解いていると意外と思い出せなかったりしたので、治療のみに絞ってまとめ表を作りました。
必要ならご利用ください。
血液内科治療 一覧 | |
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鉄欠乏性貧血 | 鉄剤投与 ※原則経口投与 ※フェリチンが正常化するまで |
鉄芽球性貧血 | 1、ビタミンB6(ピリドキシン)投与:δALA活性を上昇させる。 2、鉄のキレート |
サラセミア | 根本的な治療はない 重症例で、輸血、脾摘、鉄のキレート、骨髄移植などを行う。 |
慢性炎症に伴う二次性炎症(ACD) | 基礎疾患の治療を優先。人生貧血に対しEPO投与。 |
再生不良性貧血 | 1、軽症〜中等度→経過観察or蛋白同化ステロイド 2、やや重症以上→ 抗胸腺細胞グロブリン 骨髄移植:40歳未満に適応 免疫抑制薬(シクロスポリンなど) |
赤芽球ろう | 1、免疫抑制薬(シクロスポリン、副腎皮質ステロイド) 2、輸血によるヘモクロマトーシスに対し、鉄キレート剤 |
巨赤芽球性貧血 | 1、ビタミンB12欠乏→ビタミンB12製剤筋注 2、葉酸→葉酸の投与(経口) ※葉酸欠乏例にビタミンB12投与すると、神経症状が悪化するので注意!! |
遺伝性球状赤血球症 | 脾摘(唯一の治療法) ※乳幼児は易感染性となるため、6歳以上で行う. |
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH) | 1、造血幹細胞移植 2、赤血球輸血 3、エクリズマブ(補体C5に対する抗体) |
自己免疫性溶血性貧血 | 温式の場合 1、副腎皮質ステロイド ←Ⅱ型アレルギーによる疾患なので有効!! 2、無効例に対し脾摘 冷式の場合 寒冷を避ける. |