医学勉強合間のメモ

ただのメモです。医師です。詳しい情報まで見たい方には向きません。

アシドーシス補正時のメイロンの使い方

アシドーシス補正時には、メイロン注射8.4%を使う。

 

メイロン注射8.4%には、1mLあたりHCO3- 1mEq含まれる。

※メイロン注射7%もあるが、これだと含まれるHCO3-が変わってしまうから注意。

 

以下の式で算出

必要量=(目標HCO3 − 測定HCO3)×体重(kg)×0.2

 

注意点として、

Naが多く含まれるので、Na負荷に注意。

Ca塩を含む製剤とは配合変化してしまう可能性あるので、配合負荷だよ。

 

cf. ちなみにですが、、

動揺病に伴う悪心やめまい、急性蕁麻疹にも使えます。

この時は、成人1回12〜60mL(12〜60mEq)を静脈内注射します。

 

投与の仕方

まずは半量を投与。

脳血流関門をHCO3が通過しづらいので、pH勾配を作らないようにゆっくり投与する。

 

おまけ

投与量計算をパッとできるツールがないかなぁと調べましたが、調べたところ見当たりませんでした。

が、以下のサイト、面白いなぁと思ったので紹介しておきます。アシドーシス、アルカローシスの病態をどれくらい理解してるか、水準の把握や学び直しに良いかなと思いました。

https://matsushita-er.blogspot.com/2020/06/30bga-30.html?m=1