ステロイド長期投与時のニューモシスチス肺炎予防について
ステロイド長期投与時,副作用予防
ステロイド長期投与時には,
1,骨粗鬆症予防
2,ニューモシスチス肺炎(PCP)予防
を行う。今回はPCP予防について。
通常であれば,ST合剤1~2錠連日or2錠週3回投与
副作用の発現が多いため,注意が必要。
参考文献;今日の診療指針2019
関連.ST合剤1錠週2回比較した論文
ST合剤1錠週2回のみとST合剤1錠連日を比較した報告もある。
間質性肺炎患者に対する投与では,PCP発症率に有意差はなく,副作用は前者が優位に高かった。
ただ,これまでこのような報告はなく,本研究においては,比較的小規模で後方視的研究であったため,今後,前視的研究に多数例の集積が必要,と筆者は述べている。
考察の中で,「リスク因子の少ない症例に関しては初期量として1錠週2回投与も考慮していいかもしれない.」とされている。
参考:
http://www.jrs.or.jp/quicklink/journal/nopass_pdf/ajrs/006020053j.pdf