間質性肺炎についての情報まとめ
間質性肺炎について
厚生労働省が、患者・医療者向けそれぞれに出している間質性肺炎についての文書です。
・重篤副作用疾患別対応マニュアル 間質性肺炎 (肺臓炎、胞隔炎、肺線維症)
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/10/dl/s1019-4d3-01.pdf
高額となる治療薬(オフェブ)の医療費負担軽減に利用できる制度
抗線維化薬は薬価が高く、10割負担の場合ピルフェニドンでおよそ18万円/月、ニンテタニブでおよそ39万/月かかり、3割負担としても大きな負担になりますが、国の難病患者の認定を受けると医療費助成が受けられます。
関連:高額療養費制度について
高額療養費制度を利用される皆さまへ(厚生労働省HPより)
高額療養費制度を利用される皆さまへ(平成30年8月診療分から)
H30年度8月以降の高額療養費制度についての情報が、以下にスライドで紹介されています。
https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf
新生児へのHBIG(B型肝炎ワクチン)の投与について
・母がHBe抗原陽性だと児が感染する確率高い。陰性でも、感染することがある。
・母がB型肝炎ウイルスを持っていれば、生後12時間以内に投与することが推奨される。
参考
・スライド
http://www.kanen.ncgm.go.jp/content/010/boshi.pdf
https://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/boshi/HBs/tebikiD.htm
救急外来での下痢の診断・治療に、便検査は必要か?
下痢の患者さんが来院して、検査・治療計画を立案する際、教科書やマニュアルを開くと、
血液検査や血ガスに続いて、
『便検査』や『便培養』が出てきます。
治療方針は大きくは変わらないし、便培養に関しては、数日かかるから、救急外来でやる必要ある?と思ったので調べてみました。
参考になった文献は、『エビデンスに基づいた子どもの腹部救急診療ガイドライン2017』です。
p15には、「適切な初期治療には便の迅速ウイルス検査は不要である。なぜなら治療はまずは脱水症に対するもの」であるため、原因の特定は必要ではないからとしています。
これは以下のように続きます。
「ただし、 感染力が強いウイルス性胃腸炎において、 原因が判明すれば予防対策上において便の迅速ウイルス 抗原検索は参考となる。」
「感染症の早期診断法としてPOCT(point of care testing)である迅速診断キットが本邦では多用されている1-3)。本邦で利用できる糞便を試料とする迅速診断キットにはノロウイルス、ロタウイルス、 アデノウイルス、大腸菌O-157、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)、コレラ菌がある4)。 これらのウイルスや細菌は二次感染の危険性が高いことから、 迅速な鑑別診断を行うことで、 拡散防止対策が 可能となる。」
あくまで治療方針の決定には不要ですが、二次感染予防に必要ということのようです。
これは個人の意見ですが、
・感染症に対して厳重な管理が求められる職種(食品業など)についている時は積極的に便検査を考慮する
という意見もありました。