医学勉強合間のメモ

ただのメモです。医師です。詳しい情報まで見たい方には向きません。

超簡単! 輸液量計算、投与速度決定の方法と自動計算ツール

 

超簡単な輸液量の計算方法

超簡単な輸液の計算の仕方を学んだのでメモがてら紹介します!

その名も4:2:1ルール!!

維持輸液量の決定に使えます。

4:2:1ルール

(10kgまでの体重)+[2×(10〜20kgまでの体重)]+[1×(20kg以上の体重)](mL/時)

体重

~10㎏:4ml/kg

10~20kg:2ml/kg

20kg~:1ml/kg

 

以上の式に従って、体重をぶち込んでいくと、必要な維持液量が出てきます。

やってみましょう

例)体重54kgの場合

10 + 2×10 + 1×34 = 94ml/時

 

式中の赤文字に実際の体重で当てはまる数字をぶち込めばいいわけです。

 

投与速度の決定方法

どのように投与速度を決定するか、についても面白い方法を学んだので紹介。

ルートから点滴すると、

小児の場合:60滴で1ml

成人の場合:20滴で1ml

の量が滴下されます。

 

なので、上で練習した例では、94ml/時で点滴を行うとき、

94ml/h×20滴/ml=1,880滴/h

の速度で滴下します。

この時

およそ30滴/min

 

よって2秒に一滴の計算となりますが、心拍数にあわせて滴下することも可能です。

どういうことかというと、この例でHR=90回/min だったとすると、

 

90回/min÷30滴/min=3回/滴

 

つまり心拍数が3回なったら、一滴落ちるように調整してあげればいいわけです。

 

面白いなと思ったので書きました

以上!